ゲド戦記と公開鍵暗号
某所でゲド戦記のネタを読んで,ちょっと思い出したことを.
ゲド戦記の真の名,通り名って,公開鍵暗号における秘密鍵,公開鍵のペアに似てますよね,なんとなく.前からそう思ってたんですが.
アースシー(のうち、主にハード語圏)では森羅万象に、神聖文字で表記される「真(まこと)の名前」が存在し、それを知る者はそれを従わせることができる。人は己の真の名をみだりに知られぬように、通り名で呼び合う。
とあるのですが,このような真の名,通り名というのは,まさに公開鍵暗号(プロトコル)における秘密鍵,公開鍵の役割そのものに思えてしまいます.公開鍵暗号では,秘密鍵が知られてしまえば,その所有者そのものとして認証されてしまうわけですから.だから,秘密鍵の一定の暴露にも耐えられるような鍵進化プロトコルなども研究されてたりします.
ところで,この真の名,通り名という考え方はやっぱりゲド戦記がオリジナルなんでしょうか.よく知らないんですが...興味深いアイディアですよね.