第349回 - 詩篇 第51篇

詩篇 第51篇 (旧・新約聖書,pp.1008-1009,日本聖書協会,1974)

第51篇

2. わが不義をことごとくあらひさり我をわが罪よりきよめたまへ 3. われはわが愆(とが)をしる わが罪はつねにわが前にあり

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ほぼ一か月半ぶりの聖書通読です.忙しかったので,随分と間があいてしまいました.

詩篇の第51篇は,「ダビデがバテセバにかよひしのち預言者ナタンの來れるときよみて仱長(うたのかみ)にうたはしめたる歌」です.この,ダビデがバトシェバを強引に奪ったエピソードはとても興味深いのですが,やはりこの51篇で思い出すのは,夏目漱石三四郎ですね.ストレイシープ漱石はおそらくこの51篇に相当強烈な印象を与えられたのではないかと思います.また,一般的にこのダビデのエピソードで主体となるのは勿論ダビデなのですが,漱石がこの話で関心を持ったのはむしろバトシェバに対してではないでしょうか.久し振りに漱石を読み返してみたくなりました.といっても,今住んでる所には漱石は一冊もないのですが...