新幹線0系引退

「だんご鼻」の愛称で親しまれる新幹線0系が引退するということで,話題になっているようです.私の世代だといま一つ実感がないのですが.

しかし,神戸新聞の以下の記事は興味深いと思いました.


神戸新聞 | 社会 | ベテラン運転士も感慨 新幹線0系あす引退


上記記事にある,新幹線運転士の話が興味深いので引用します:

 0系の運転台はその後の車両と違い、現在地を表示するモニター画面がない。秒単位のダイヤを守るためには、高速で通り過ぎる距離標識を確認し、次の停車駅への到着時間を瞬時に計算する能力が求められた。

 ブレーキ操作も新型車両と異なり、経験で培った感覚を頼りに調節、制御する必要があった。「一度強くかけ、二度緩めて、停車させる。0系が運転の醍醐味(だいごみ)を最も実感できた。モーター音やブレーキの利き具合で車両の調子の良しあしが手に取るように分かった」


秒単位のダイヤで,しかもあの高速運転で運行されている新幹線が,かつてはこのような職人芸ともいえるべき技術で運転されていたことに感銘を受けました.こういった話は新幹線に限らないのでしょうけど.

時代の流れとはいえ,こういう職人芸の世界がなくなっていくのにはさびしい思いもします.というわけで,記録のため,ブログに書いておこうと思ったのでした.