聖書通読(第382回)- 傳道之書 第1章

傳道之書 第1章 (旧・新約聖書,pp.1146-1147,日本聖書協会,1974)

第1章

1. ダビデの子 ヱルサレムの王 傳道者(でんだうしゃ)の言(ことば)
2. 傳道者言(いは)く 空(くう)の空 空の空なる哉(かな) 都(すべ)て空なり 3. 日の下に人の労して為(なす)ところの諸(もろもろ)の動作(はたらき)はその身に何の益かあらん 4. 世は去り世は來(きた)る 地は永久(とこしなへ)に長存(たもつ)なり

8. 萬(よろづ)の物は労苦す 人これを言(いひ)つくすことあたはず 目は見(みる)に飽(あく)ことなく耳は聞(きく)に充(みつ)ること無し 9. 曩(さき)に有(あり)し者はまた後にあるべし 曩に成(なり)し事はまた後に成べし 日の下に新しき者あらざるなり

12. われ傳道者はヱルサレムにありてイスラエルの王たりき 13. 我心を盡(つく)し智慧をもちひて天(あめ)が下に行はるゝ諸の事を尋ねかつ考覈(しらべ)たり 此苦しき事件(わざ)は神が世の人にさづけて之に身を労せしめたまふ者なり 14. 我日の下に作(なす)ところの諸の行為(わざ)を見たり 嗚呼皆空にして風を捕ふるがごとし