聖書通読(第444回)- ヱレミヤの哀歌 第2章

ヱレミヤの哀歌 第2章 (旧・新約聖書,pp.1380-1382,日本聖書協会,1974)

第2章

1. あゝヱホバ震怒(いかり)をおこし 黒雲をもてシオンの女(むすめ)を蔽(おほ)ひたまひ イスラエルの栄光(さかえ)を天より地におとし その震怒の日に己の足だいを心にとめたまはざりき 2. 主ヤコブのすべての住居(すみか)を呑つくしてあはれまず 震怒によりてユダの女の保砦(とりで)を毀(こぼ)ち これを地にたふし その國とその牧伯等(きみたち)を辱かしめ 3. 烈しき震怒をもてイスラエルのすべての角(つの)を絶ち 敵の前にて己の右の手をひきちゞめ 四面(あたり)を焚(や)きつくす燃(もゆ)る火のごとくヤコブを焚き 4. 敵(あだ)のごとく弓を張り 仇のごとく右の手を挺(のべ)て立ち 凡(すべ)て目に喜こばしきものを滅し シオンの女の幕屋に火のごとくその怒をそゝぎたまへり

11. わが目は涙の為に潰れんとし わが膓(はらわた)は沸(わき)かへり わが肝は地に塗(まみ)る わが民の女ほろぼされ 幼少(をさなき)ものや哺乳子(ちのみご)は疲れはてゝ邑(まち)のちまたに氣息(いき)たへなんとすればなり