第352回 - 詩篇 第59〜62篇

詩篇 第59〜62篇 (旧・新約聖書,pp.1015-1018,日本聖書協会,1974)

第59篇

10. 憐憫(あはれみ)をたまふ神はわれを迎へたまはん 神はわが仇につきての願望(ねがひ)をわれに見させたまはん 11. 願(ねがは)くはかれらを殺したまふなかれ わが民つひに忘れやはせん 主われらの盾よ 大能(みちから)をもてかれらを散(ちら)し また卑(おと)したまへ 12. かれらがくちびるの言(ことば)はその口のつみなり かれらは詛(のろひ)と虚偽(いつはり)とをいひいづるによりてその傲慢(たかぶり)のためにとらへられしめたまへ 13. 忿恚(いきどほり)をもてかれらをほろぼしたまへ 再びながらふることなきまでに彼等をほろぼしたまへ ヤコブのなかに神いまして統治(すべをさ)めたまふことをかれらに知しめて地の極(はて)にまでおよぼしたまへ

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旧約聖書を読んでいると,聖書というイメージからかけ離れて,非常に激しい記述があるのに驚かされます.この激しさこそが旧約聖書の本質に近いのではないかと思われてならないのです.